本学では、大学の教育研究活動等の適切かつ効果的な運営を図るため、教育職員、事務職員などに必要な知識および技能を習得させ、その能力および資質を向上させることを目的としたSD研修を積極的に行っています。
7月9日には、今年度前期に本学のすべての学部の1年生が受験した基礎力測定テスト「PROG」の結果を受けての教職員向け報告会を開催しました。
「PROG」は、情報収集力や情報分析力、課題発見力、構想力などをみる「リテラシー」と、対人基礎力や対課題基礎力、対自己基礎力などをみる「コンピテンシー」から構成されるアセスメントテストです。本学では、学生の学習成果の可視化、さらにはその活用をめざし、大学全体として各種の取組を進めており、その一環として本テストを導入しています。また、学生自身が現在の自らの能力を客観的に知ることで、大学での学びやキャリア形成に生かしていくことも期待しています。
今年度はすべての学部の1年生および3年生が受験することとしており、今回、前期に受験した1年生の集計がまとまったことから、本テストを開発された株式会社リアセックから講師をお招きし、同テストの概要、本学の学科ごとの受験結果と同分野の全国平均との比較、過去年度に受験した1年生との比較、また結果の活用方法などに関して、説明いただきました。
解説を受け、本学学生の強みや弱みなど実態を改めて認識することができました。また、会場からは、受験結果活用の応用事例として学生個別に成長要因を調査する手法や、分析結果の解釈の仕方などについて、質問やコメントが出されました。
今回の研修会は、新型コロナウイルス感染症への対策として、会場となった東生駒キャンパス会議ホールには、学長、副学長、学部長、全学教育開発センター長、学科長など役職者が中心に集まりました。それ以外の教職員については、報告や意見交換の様子を遠隔会議システムから視聴しましたが、学習成果の把握やテスト結果の活用、また学生支援のあり方等について理解を深めていました。
本学では、SD研修等を通して教職員の能力や資質の向上に意欲的に取り組むとともに、教育内容、教育方法、学習成果、学生支援のあり方について、全学的に点検・検証し、改善に向けたサイクルを回しています。これらの諸活動を今後も積極的に推進してまいります。