12月12日(土)、『2015年度多摩大学アクティブ・ラーニング発表祭』が多摩大学(東京都多摩市)で開催され、本学の経営学部経営学科、現代生活学部食物栄養学科からそれぞれ1組(総勢6名)の学生が参加しました。
地域をフィールドとしたプロジェクト活動を展開する同大学が、その成果を地域と共有することを目的としたこの催しも今回で第6回を迎えました。本学学生は招待発表として登壇し、ゼミ等で行っている地域貢献の取り組みの内容や成果について、発表を行いました。
最初の登場は、経済学部の「プロジェクト演習・スポーツ経済」、経営学部の「実践的スポーツビジネス」の2つの講義を両学部専任教員が連携して取り組んだ『「球場を満員にするプロジェクト」-来年度も満員にするために-』について、経営学部3年の金谷美穂さん、児島梨紗さん、藤田華子さん、丸山千佳さんの4名が発表しました(写真)
奈良県内で実施する産官学連携事業として、「広告・宣伝費が0円で球場を満員(目標3,000人)にすること」を目標に、本学学生が企画・マーケティングを担当したプロジェクトとして、学生たちがグループディスカッションを通してアイデアを練り上げました。
このプロジェクトテーマを達成するために、まずは課題を見つけ、それを解決していく手法に取り組んでいきました。発表では2つの課題を取り上げ、ひとつは「広報宣伝費が0円なのに、どうやって知ってもらうか?」に対し、試合でのイベントを県内の企業や団体に活用してもらい、その代わりに、試合告知への協力をお願いするなどの具体的施策について説明があり、ふたつめは「協力をお願いしたい企業や団体は、具体的にどこ?」に対し、奈良県内を基盤とする企業や団体の中から、県民や地域に親しまれ、ご本業活性化に寄与できる可能性があり、広く告知案内していただけることを考え、金融・交通機関など具体的企業に交渉して協力のご理解を得たエピソードを説明していました。
さらにメディアでの露出を意識した取り組みを行った結果、目標を大きく上回る5,116名の来場者が動員できた成果を発表しました。来年度は、今回の来場者属性やチケット購入方法などを分析し、今後の課題を提示して発表を終えました。
続いて、河合洋見教授のゼミ生(麻紗里芳さん、圓藤里紗さん)の2名(食物栄養学科4年)が、「復興支援に挑戦するTEZUcafe(学生レストラン)プロジェクト」について発表しました(写真)。
本件は、奈良県五條市との地域包括連携協定に基づく体験学習として、2012年の大水害により閉鎖されていた道の駅「吉野路大塔」のレストランを再開させ、五條市の復興支援を行い、学生がレストラン運営という実学を通して課題の発見と問題を解決する能力を身に着けることを目的として取り組んできました。
まずは「TEZUcafe(テヅカフェ)」オープンに向けての検討課題を洗い出し、メニュー開発や食材の調達・納品・保管方法にはじまり、調理工程・食事提供方法などの基本的な事柄や伝票等の書類に関する検討など、自分達でレストラン運営をするといった始めての経験について説明があった。メニューの説明では、学科で学んだ専門的な分野であるため、二人とも生き生きと発表していました。
逆に営業収支等の部分では、学科を越えた内容ではありましたが、学生達が勉強し、多面的に物事を捉えることができているようでありました。お客様の生の声やアンケートの中から、来年度に向けた新たな課題を発見し、それにどのように対応していくかを気付きとして発表を終えました。
2つの発表とも、多摩大学の先生や参加学生の方々から多くの質問が投げかけられるなど、皆さんの関心が多かったことが印象的でした。
全ての発表が終了すると、日置経営学部長が来賓挨拶を行い、両学生の発表に向けての取組みを称えるとともに、「両大学が今後も相互に協力し合うことにより、双方の発展に繋げていきましょう」と締めくくられました(写真)。
帝塚山大学では、今後も学生を中心とした地域貢献に積極的に取り組んでまいります。