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【奈良学】大和郡山城の金箔瓦を再現しました

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帝塚山大学考古学研究所と奈良県瓦センター株式会社は、大和郡山市の協力を得て、郡山城天守台の発掘調査で発見された瓦の一部分を、完全な姿の金箔瓦として共同で再現しました。

この取り組みは、日本の古代瓦をはじめ東アジア各地の約7,500点の瓦を収蔵し、瓦に関する高度な専門知識を有する本学考古学研究所及び同付属博物館が、壮麗な天守閣をイメージ出来るように、天守閣に葺かれていたと推測される金箔瓦を再現する計画を立ち上げ、古建築の瓦の再現に実績のある奈良県瓦センター株式会社に協力を依頼し、共同で再現する事となったものです。

大和郡山市が平成26年9月に天守台の整備計画に伴い発掘調査した結果、この場所に16世紀末に建設された金箔の瓦を葺いた壮麗な建物があったことが確認されました。今回再現した大和郡山城の瓦は、この発掘調査で見つかった金箔瓦と、豊臣秀吉が京都に建設した聚楽第や大阪城と同じ型を使った瓦になります。

再現した金箔瓦は、屋根の頂上を飾る菊を文様にした菊丸瓦(きくまるかわら)、屋根の軒先に使用した巴文軒丸瓦(ともえもんのきまるかわら)と唐草文軒平瓦(からくさもんのきひらかわら)の3種類。

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清水昭博教授(本学考古学研究所長)は「今回の復元により、一般の方々に郡山城の当時の様子を感じてもらえれば」と9ヶ月にわたる復元作業を振り返りました。

今回、完成した金箔瓦を広く公開するため、大和郡山市及び郡山城史跡・柳澤文庫保存会に寄贈する運びとなり、来年2月にやまと郡山城ホールにて寄贈式と記念講演、本学附属博物館において特別ミニ展示「金箔瓦展」を開催いたします。

詳しくは下記およびチラシ(PDF)をご参照ください。


【寄贈式及び記念講演会】
日時:平成28年2月6日(土)13:00~16:00(開場12:30)
会場:やまと郡山城ホール  大ホール(大和郡山市北郡山町211-3)
内容:
1)郡山城天守台出土復元金箔瓦寄贈式
2)第19回 こおりやま歴史フォーラム
  ・記念講演「金箔瓦の誕生」
      講師:清水 昭博(帝塚山大学文学部教授・帝塚山大学考古学研究所長)
  ・講演「瓦からみた中世からの近世への変革」
      講師:木村 友紀(帝塚山大学考古学研究所)
  ・報告「郡山城天守台石垣解体工事について」
      講師:十文字 健(大和郡山市教育委員会)


【金箔瓦展】
期間:平成28年2月8日(月)~13日(日) 9:30~16:30(11日は休館)
会場:帝塚山大学付属博物館


今後も本学の奈良学への取組にご注目ください。


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