3月14日(月)、本学 奈良・学園前キャンパスにおいて「帝塚山大学 ゲートキーパー養成研修」(講師 帝塚山大学心理学部・大学院心理科学研究科教授 奈良県自殺対策連絡協議会座長 神澤 創氏)が実施されました。
本研修は、奈良県精神保健福祉センターと本学の相互連携による「若者のこころの健康づくり」事業の一環として、ゲートキーパー(命の門番)の役割を担う人材育成を目的として開催されました。
神澤教授による講義の冒頭では、自殺に関する知識を問うクイズが出題され、参加者の基本認識にも個々に差があったことをそれぞれに実感しました。
その後、日本の自殺者の現状や大学生における自殺の要因、ゲートキーパーの役割、傾聴の大切さについての話を聞き、自殺に関する認識の差が少しずつ埋まっていきました。
講義後は、アイスブレークの後、ロールプレーを通じて傾聴の姿勢について学び合いました。話を聴く側・相談をする側・その様子を観察する役に分かれたことで、どういった姿勢で話を聴いてもらうと嬉しく感じるのか、どんな声かけが安心するのかを実感することができ、第三者の意見も聞くことができる貴重な体験となりました。
また、最後に行なわれたグループワークでは、若者の増加にはどういった原因があると考えられるか、私達にできることは何かについてグループでの意見交換がなされました。参加者からは「SNSでのコミュニケーションが増えたことにより、実際に相手の顔を見て本当に言いたいことを相談できる機会が減っているのでは」や「今日学んだ知識を少しでも身近な人に広げていくことが私達に出来ることの一つではないか」という声が上がりました。
翌日には参加者が課内で研修の内容を報告する声が聞かれるなど、今後につながる有意義な研修となりました。