7月20日(水)、奈良県が県内大学生を対象に募集した政策提案「県内大学生が創る奈良の未来事業」公開コンペが奈良市登大路町の県議会本会議場で開かれました。
本学からは現代生活学部食物栄養学科グループが出場し、「奈良は和食発祥の地!和食を守ろう。」(代表・同学科3年 小笠原綾音さん)が入賞を果たしました。
この公開コンペは、県が県内大学の学生から政策提案を募り、優秀な提案を事業化するもので、今回で5回目になります。今年は23グループ(昨年度は18グループ)の応募があり、本学の提案を含めた8提案が事前審査をパスし、この日の本選考を迎えました。
荒井正吾奈良県知事(審査委員長)の開催挨拶に続き、コンペがスタート。審査委員10人と傍聴の市民らを前に、各グループの学生たちは活き活きと説得力のあるプレゼンテーションを展開しました。
本学食物栄養学科グループは食育ボランティアサークル「ヘルスチーム菜良」のメンバー10名で構成されており、本プレゼンテーションには小笠原 綾音さん、井上 綾乃さん、窪 美咲さん、渡邊 友梨絵さんの4名が出席しました。
「ヘルスチーム菜良」においては、先日の農林水産省「食育推進ボランティア表彰」の受賞など、食育にまつわる日々の活動の成果と実績に裏付けられた実現可能性の高い提案で、審査委員の関心を惹きました。
8分間の発表の後は、審査員から提案内容の新規性、専門性、実現可能性など審査の8つのポイントに基づく質問があり、本学チームは準備したデータを総動員して丁寧に回答していました。
発表及び質疑応答の端々に努力の成果が見られ、終了後は会場から大きな拍手が贈られました。
全8チームの白熱した発表・質疑応答の後、厳正なる審査を経て、近畿大学チームが最優秀賞を受賞し、優秀賞は奈良女子大学の2つのグループの提案が選ばれました。
審査委員長の荒井知事より、「本選に進出した8チームは入賞とし、全てのチームの提案内容のアイデアを奈良県の事業として活用したい」旨の講評があり、本学チームは見事入賞の栄誉を手にしました。
プレゼンテーションを担当した代表の小笠原さんは、「ユネスコ無形文化遺産に和食が登録され、世界中から注目が集まる中、和食の多くのルーツがある奈良県における『和食』を見直し、魅力を発信したいと考えたのが『和食を守ろう。』というテーマ選定のきっかけです。今回の政策提案は、大学の授業や実習の合間の時間を有効に活用し、短時間に集中してチームの皆と力を合わせて準備してきたので、無事に力を出し切ることができてホッとしています」と話してくれました。
県議会本会議場という特別な場所で多くの方を前にプレゼンテーションを行うという貴重な経験と、入賞という結果を得た学生たちの笑顔は、達成感と自信で輝いていました。
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