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【奈良学】公開講座&ウォーク『兄弟古墳をめぐる‐キトラ古墳を中心として‐』が開催されました

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帝塚山大学は、公益財団法人古都飛鳥保存財団と飛鳥をフィールドとした生きた大学教育の推進並びに飛鳥地域の保存・発展に寄与することを目的に、2008年より連携協定を結んでおり、様々な取組みを行なっております。

奈良県明日香村では、特別史跡 キトラ古墳の極彩色壁画を保存・公開する施設「壁画体験館 四神(しじん)の館」が9月24日にオープンしました。
9月に開催された第1回に引き続き、第2回となる今回は、こちらの別館 体験学習室を会場として、『兄弟古墳をめぐる‐キトラ古墳を中心として‐』といったテーマで宇野隆夫教授(文学部文化創造学科)による公開講座&ウォークを開催しました。

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宇野教授の解説を交えながら飛鳥の古墳をめぐる今回の講座には53名の参加がありました。当日は空がきりっと秋晴れに澄み上がり、古墳めぐりの散策に適した爽やかな気候となりました。

午前の部では、宇野教授からキトラ古墳とその壁画に関するお話しに始まり、周辺の古墳やその配置に関する謎について講演が行なわれ、終了後には、アンケートに記載された受講者の質問に宇野教授が回答し、受講者の方々は、講義内容の理解をより深めておられました。

午後のウォークでは、キトラ古墳、檜隈寺跡案内所、高松塚古墳・壁画館、マルコ山古墳の四箇所を徒歩で散策しました。
・キトラ古墳、高松塚古墳(壁画をもつ円墳)を天武天皇の皇子たちの兄弟古墳と考えたい。
・四神・天文図の背景にある天地思想・方位思想は,中国新石器時代に端緒があり、漢代に確立した。
・これらの思想を皇極(斉明)女帝が採用、天武天皇の時代に確立、皇子兄弟の墓に四神や天文図を描くこととなった。
・壁画は死後の魂の昇天を願うものであり、それが約束された天皇陵には描かれなかった。
などの解説が古墳をめぐりながら行なわれ、充実した催しとなりました。


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