11月29日(火)、五條市役所(奈良県五條市)において「帝塚山大学"TEZUcafe"(テヅカフェ)活動報告会」が開催されました。
「TEZUcafe」は、本学現代生活学部食物栄養学科の河合洋見教授(五條市観光大使、担当科目:臨床栄養、給食経営管理)指導の下、管理栄養士を志望する学生が、メニューの開発から調理・接客にいたるまで全てを運営するという画期的な学生レストランです。
この日は、河合洋見教授のゼミ学生(4年生)が、本プロジェクトの締めくくりとして、太田好紀五條市長、堀内伸起五條市教育長をはじめとする関係者の方々に対し、5月から11月19日の卒業式に至るまでの「TEZUcafe」第2期生としての活動報告を行いました。
本報告会は学生が司会をつとめ、河合教授からの主催者代表挨拶に始まり、来賓代表挨拶として太田好紀市長ならびに堀内伸起教育長からご挨拶をいただきました。
学生たちから、TEZUcafeの活動内容の概要報告および次の3グループに分かれて報告発表を行いました。
第1部:「レストラン運営の体験学習」
第2部:「TEZUcafe(テヅカフェ)運営および顧客情報に関する調査の実施」
第3部:「五條市内の小学生を対象とした食生活の状況調査及び親子料理教室」
学生による活動報告(第1部) | 学生による活動報告(第2部) |
学生による活動報告(第3部) | 質疑応答の様子 |
第1部の報告では、これまでの「TEZUcafe」の第二期生の取り組みの振り返り、今年度の検討課題、新メニューの試作経緯、営業日数や来客数、収支状況などが整理され、取り組み内容をふまえた考察では、大阪・奈良県北部等から五條市大塔に計23回通い、レストランを営業してきた学生たちならではの提案が見られました。
第2部の報告では、5月8日から9月25日までの期間にTEZUcafeを利用したお客様に対して実施した364件ものアンケート結果を様々な角度から分析した詳細レポートが発表されました。
アンケート結果からは、初めて来られた方が全体の6割を占め、奈良県外から来られた方が多かったなど、道-1グランプリ 交流創造賞受賞メニュー「大塔カレー」を筆頭に、多数のメディアに取り上げられたことに起因する集客であったことがうかがえる内容でした。
この調査により、課題も多く見つかったことから、今後のTEZUcafeへの来客数のさらなる増加に向けて、データに基づく建設的な提案がなされました。
第3部の報告では、学生たちが五條市内の小学生を対象としたアンケート調査や、食育イベント開催の成果について報告がありました。
いずれの発表も、先日のTEZUcafe卒業式後、大学での後期授業が開講する中、多忙を極める学生たちが寸暇を惜しんでまとめ上げた優れた内容でした。
発表の後、活発な質疑応答が行われ、太田市長からは「レストランの運営における重要な『経営』という観点を大切に、今後の人生においても様々なことに取り組んでほしい」という激励の言葉をいただきました。
報告会の後、「TEZUcafe」の運営をさまざまな形でご支援いただいた五條市の関係者の皆さまを代表して、太田五條市長と堀内教育長に花束が贈られました。
記念撮影では、5月のオープン時からひと回り成長を遂げた学生たちの笑顔が輝いていました。
本報告会の様子を含む、TEZUcafeでの学生の活躍に密着したドキュメンタリーが、近鉄ケーブルネットワーク(KCN)の「Catch UP」後編として、12月6日(火)午前11時から放送予定です。
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