帝塚山大学は、飛鳥をフィールドとした生きた大学教育の推進並びに飛鳥地域の保存・発展に寄与することを目的に、2008年より公益財団法人古都飛鳥保存財団と連携協定を結んでおり、さまざまな取組みを行っております。
上記連携事業の一環として、10月15日(日)に奈良県高市郡明日香村で「大化の改新と藤原鎌足の遺跡を訪ねる」をテーマとして、牟田口章人教授(文学部文化創造学科)による公開講座&ウォークを開催し、雨天にもかかわらず37人の方が参加されました。
午前の部(ウォーク)では、牟田口教授の解説を聞きながら、参加者が今回のテーマにゆかりのある飛鳥の史跡を散策しました。
【コース】明日香村役場→飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡)→万葉文化館→大原神社→入鹿の首塚→水落遺跡
飛鳥資料館で行われた午後の部の講座は、「阿武山古墳被葬者考」が主な内容でした。藤原鎌足が埋葬されているという説が有力である阿武山古墳(高槻市)の概要や、そこで発掘された「玉枕」と「冠」について解説しました。講演後には、牟田口先生が制作した「玉枕」のレプリカが披露され、参加者たちはその美しい姿に目を奪われていました。
参加者からは「明日香村は有名な史跡が、徒歩圏内に集まっている魅力的な場所。そこで講演まで聞けて、とても楽しめました。」や、「雨天は残念だったが、先生の説明が面白く、満足しました。」などの感想をいただきました。
なお、牟田口先生は11月3日(祝)に、「正倉院展 特別公開講座(会場:奈良春日野国際フォーラム)」でも講演を行う予定です。