9月22日(火)フランス・パリにあるパリ日本文化会館にて『正倉院と8世紀皇室の至宝~夫婦の愛が遺した世界の宝~』と題し、牟田口章人教授(本学文学部文化創造学科)が講師を務め、正倉院宝物のすばらしさを海外に伝える講演会を開催いたしました。
本学として海外で講演会を開催するのは、今回が初の試みとなります。
この講演会は、パリ在住の本学21期卒業生プーラン ドゥサンペール メグミさんにご尽力いただき、パリ日本文化会館の協力のもと実現することができました。8月上旬より申し込み受付をスタートしましたが、開催1週間前には客席が事前予約でほぼ満員となりました。
催し当日の夕刻には会館の1階ホールに開場を待つ参加者の行列ができ、18:15の開場とともに客席は満席になりました。
講演会は、プーラン ドゥサンペール メグミさんの司会で始まり、竹内佐和子パリ日本文化会館館長のご挨拶に続き、大学を代表し岩井学長による開会挨拶が行なわれ、講演者の牟田口教授が監修した正倉院宝物のDVDがパリ日本文化会館へ贈呈されました。
牟田口教授の講演では、正倉院宝物のひとつである香木「蘭奢待(らんじゃたい)」をイメージしていただくため、演出として、山田松香木店様からご提供いただいた「沈香(じんこう)」の香りを観客の皆様に「聞いて」いただきました。
また、正倉院所蔵のガラスのレプリカを使い、1300年前の明かりを再現するパフォーマンスも行なわれ、日本文化に関心があるフランス人を中心に大好評のうちに終了しました。講演終了後も多くの参加者が演壇に駆け寄り、閉館時間ぎりぎりまで質問をされ、本講演会に対する関心の高さがうかがえました(写真)。
本講演会をサポートしてくださった関係各位に、心より御礼を申し上げます。