12月9日(土)、多摩大学(東京都多摩市)において2017年度「多摩大アクティブ・ラーニング発表祭」が開催され、本学の法学部法学科、現代生活学部食物栄養学科から2チーム(総勢5名)の学生が参加し、発表を行いました。 本発表祭は、昨年度より活動の対象やフィールドを「地域」にとどめることなく、「多摩大式プロジェクト型学習」として進化させることをめざし、これまでの「地域プロジェクト発表祭」の名称を一新し、「多摩大アクティブ・ラーニング発表祭』として、活動成果を広く共有する機会とすることを目的に開催されるようになりました。今年で9回目を迎える今年の発表祭には、多摩大学を中心に本学からの招待発表2チームを含む53組の発表チームが参加しました。
本学最初の発表は、法学部法学科による「奈良県警察と取り組む防犯リーダーの育成」で、同学科3年の上田 郁花さん、富永 葉月さんが発表しました。 本学の法学部では、行政の実務で必要となる法律の知識を学べることから、警察官や消防官、行政職員への就職をめざして進学してくる学生が多く、授業を通じて、安全で安心して暮らせる街づくりをしたいという思いが高じて、地元警察と連携した防犯ボランティアサークルに参加する学生が多いといった状況が説明されました本学の学生が参加するボランティアサークルとして、地域住民が犯罪等の被害に遭わないよう各警察署で実施する広報啓発活動や防犯パトロール等に取り組む大学生ボランティア「あっぷりけ戦隊!奈良まもりたい」や、少年非行の立ち直り支援活動や街頭啓発活動、非行・被害防止教室などに取り組む「少年フォローズ奈POLI(ナポリ)」の活動などを紹介し、その内容や成果について発表を行いました。
法学部チームの発表 | 会場の様子 |
続いて、現代生活学部食物栄養学科4年の中田 晴香さん、濱田 歩美さん、増田 早織さんが「地域在宅高齢者の咀嚼力、味覚に応じた食事提供について」を発表しました。 3名は、高齢化社会における健康寿命延伸のための栄養管理について調査、研究を進めており、低栄養進行に伴う身体状況の悪化に着目し、食支援により低栄養を防ぐ取り組みとして、この4月から地域在住高齢者のQOL(Quality of life(クオリティ オブ ライフ)「生活の質」総合的な活力、生きがい、満足度という意味)向上をめざした食べやすい食事の提供などの食支援を実施しています。高齢者のアセスメントを通じて、調理により味や硬さなどに配慮した食材の、高齢者個人の状態に応じた提供を検討。咀嚼しやすい肉料理の硬さや味付けについて分析、福祉施設等で行った咀嚼回数を検証する調査の結果や判明した事項について報告しました。
食物栄養学科チームの発表 | 質疑応答の様子 |
多摩大学での、この催しに本学学生が参加したことがきっかけとなり、後の「実学の帝塚山大学」実践学生発表祭との開催につながりました。このような交流を重ねるごとに、同世代の学生同士が刺激し合い、互いに良い効果をもたらしてくれていることを実感します。来年2月17日(土)の本学開催の「実践学生発表祭」において、大学連携を結ぶ多摩大学のみなさんとお会いできることを楽しみにしています。
本学、多摩大学ともに、文部科学省「平成29年度 私立大学研究ブランディング事業」に採択を受けたこともあり、引き続き、切磋琢磨しながらの教育研究での交流に期待します。