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【アドバンスプログラム】ふるさと納税返礼品の試作品を奈良市に提出しました

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12月13日(水)、アドバンスプログラム履修学生が、指導教員の菅教授とともに奈良市役所に出向き、ふるさと納税の返礼品として開発を続けてきた「帝塚山産栗のパウンドケーキ」の最終試作品を担当者に提出しました。この「栗のパウンドケーキ」は、本学附属博物館前で採れる栗の実をふんだんに使用した、まさしく「帝塚山産」のオリジナルスイーツです。

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アドバンスプログラムの学生は、昨年度より、奈良市のふるさと納税をテーマに、その経済効果や政策マーケティング、制度について調査分析を進め、同時に、奈良市の担当者とのディスカッションを通して、同市のブランド推進への考察を深めてきました。

ふるさと納税の調査設計について意見交換.jpg

取組みを進める中で、学生は本学構内で採れる栗に着目。その栗を実際に使用したふるさと納税の返礼品を企画しようと、奈良県に本社を置くフジエダ珈琲㈱の協力を得て、同社の主力商品のコーヒーと帝塚山大学産の栗のケーキを組み合わせた、ふるさと納税の返礼品を開発することになりました。

学生のアイデアが初めて形となった第一回目の試食検討会では、これまでの調査結果を踏まえ、ケーキの焼型、栗の形状やリキュールなどの配合をそれぞれに変えたケーキの試作品がずらりと並びました。また、味わいや香りの違うコーヒーも数種類準備し、ケーキとコーヒーの最適な組み合わせも検討しました。

詰め合わせる予定のコーヒー.JPG

学生はケーキとコーヒーを食べ比べつつ、「栗が美味しい」「この組み合わせだと、コーヒーの甘みが引き立つ」などの感想を口にし、真剣な面持ちで調査用紙に評価を記入していました。好評価が多かった一方で、「抹茶味のものは栗の持ち味が生きない」「リキュールが強すぎて、ご家族向けではない」といった手厳しい意見も飛び出すなど、学生は購買者の立場で試作品を吟味できているようでした。

さまざまな味と形状のケーキを試作.jpg

奈良市のふるさと納税担当者による講評では、「Webの写真でいかに購入意欲をそそることができるか。特別感がないと、なかなか買おうと思わせられない」と、味はもちろんのこと、カタログ商品だからこその「見た目」を重視した開発への要望が上がり、学生は「売れる商品」に必要な視点に、新たに気づくことができたように見えました。

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フジエダ珈琲の担当者から説明を受ける.jpg
試食調査回答のポイントを説明する菅教授 フジエダ珈琲㈱の担当者から説明を受ける
試飲用のコーヒーも準備し、ケーキとの相性を確かめる.jpg
コーヒーの味を確かめながらディスカッション.jpg
試飲用のコーヒーも準備し、ケーキとの相性を確かめる コーヒーをじっくり味わいながらディスカッション

第二回目の検討会では、一回目の試食結果をもとに、大幅な改善が加えられた試作品が出揃いました。上部に大きな栗を乗せたものや、ホワイトチョコレートやドライフルーツをトッピングしたものなど、今回は購買者をビジュアルで引きつけること重視した華やかなしつらえのケーキがテーブルに上りました。

満場一致で選ばれたのは「パウンド」型で、大ぶりにカットした栗を生地の中にたっぷりと混ぜ込んだもの。バーボンがほんのりと香るケーキには、皆が「おいしい!」と口をそろえ、試食する手が止まらないほどでした。それでもなお、商品の「見た目」に対しては、「箱を開けたときに気分が上がるように、ケーキ上部には大きな栗を乗せたい」「ケーキの断面写真が映えるように、栗は満遍なく入っていてほしい」など、学生からの妥協を許さない意見が相次ぎました。 

これら全ての意見を集約し、さらにバージョンアップした「帝塚山産栗のパウンドケーキ」が、奈良市の担当者の最終評価を受けた後、フジエダ珈琲㈱のコーヒーとのセットで、来年から奈良市のふるさと納税返礼品に加えられることが内定しています。

学生のアイデアをもとに生まれた「帝塚山産栗のパウンドケーキ」が、奈良市のブランド向上に貢献することを期待しています。

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再試作品を前に検討を重ねる.jpg
調査結果を受けて再試作されたケーキ 再試作品を前に、さらに検討を重ねる

 


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