帝塚山大学は、公益財団法人古都飛鳥保存財団と飛鳥をフィールドとした生きた大学教育の推進並びに飛鳥地域の保存・発展に寄与することを目的に、2008年より連携協定を結んでおり、様々な取組みを行なってきました。
9月26日(土)、当連携事業の一環として、奈良県高市郡明日香村で『川原寺』をテーマに歴史・考古・美術の3分野ごとに文学部の教員3名による公開講座を実施しました。川原寺を中心とした近隣の関連深い遺跡を講師の解説を交えながら巡る今回の講座には、30名を超える多くの受講者にご参加いただきました。
午前の部では、歴史編を鷺森浩幸教授、考古編を清水昭博教授、そして美術編を杉﨑貴英准教授が担当し、『川原寺』という一つのテーマに沿ってそれぞれの専門分野の講演を行ないました。
昼食休憩を挟んで、午後は3人の講師が受講者の質問に答える質疑応答の時間では、受講者から活発な質問がありました。質疑応答の後に、飛鳥地域の遺跡散策となりました。
実際に発掘調査に携わった清水教授により飛鳥宮跡のエビノコ郭を中心とした遺跡とその歴史について解説が行なわれ、最後は川原寺にて杉﨑准教授により川原寺の焼亡と塑像・塼仏(せんぶつ)の埋納などについて解説が行なわれ、充実した催しとなりました。
終了後には次回の開催を待ち望む声や、高い評価を多数いただきました。