奈良県教育委員会と本学との連携事業「奈良県大学生等による不登校児童生徒支援事業」の一環として、「大学生ボランティアシンポジウム2018」が2月18日(日)、奈良・学園前キャンパスで開催されました。
平成27年度「県内大学生が創る奈良の未来事業」で優秀賞を受賞した本学学生の提案「不登校の子どもたちに大学生ができること~大学間の垣根を越えて~」は、平成28年度から奈良県において「奈良県大学生等による不登校児童生徒支援事業」として事業化されました。奈良県教育委員会と連携し、本学学生が取り組んできた同事業の成果発表に、奈良県内の大学生、教育・学校関係者、一般の方など約70人が参加しました。
蓮花学長の挨拶、基調講演(講師:関西学院大学教育学部教授 山本健治氏)に続き、ボランティア学生による活動報告が行われ、本学からは、大久保貴弘君(心理学科3年)、諏訪園真優奈さん(大学院心理科学研究科)の2名が発表を行いました。大久保君は主に小学校での体験談を語り、「ケアしてきた小学生から、折り紙をプレゼントされた時に、やっと心を開いてくれたと実感できた。諦めずに生徒と関わり続ける大切さを、ボランティア経験のおかげで気づくことができました」と説明しました。
諏訪園さんは中学校での体験談の中で、「教えてもらう姿勢」で生徒に接すると、共通の話題が増え、コミュニケーションが円滑になった事を紹介し、「年齢が近いということを、生徒の役に立たせたいと考えボランティアに取り組みました」と語りました。
その後のパネルディスカッションでは、髙田莉恵さん(大学院心理科学研究科)が登壇し、大学教授、小学校教諭、保護者とともに「大学生ボランティアによる よりよい支援」をテーマに、熱のこもった意見交換を行いました。