帝塚山大学は、飛鳥をフィールドとした生きた大学教育の推進並びに飛鳥地域の保存・発展に寄与することを目的に、2008年より公益財団法人古都飛鳥保存財団と連携協定を結び、さまざまな取組みを行っています。
この連携事業の一環として、9月15日(土)に奈良県高市郡明日香村で、公開講座&ウォーク「『岡寺』~歴史編・考古編・美術編~」を実施。生憎の曇り空にも関わらず約40名の方が参加されました。
午前の部では、歴史編:鷺森浩幸教授、考古編:清水昭博教授、美術編:杉﨑貴英准教授が担当し、「岡寺」という共通のテーマで、各専門分野の講義が行なわれました。歴史編では、岡寺創建の経緯について説明、考古編では発掘調査の結果からの考察、美術編では日本最大の塑像(粘土でつくった像)である、岡寺の本尊「如意輪観音」の紹介をしました。
午後の部では、岡寺ゆかりの地である、川原寺跡~飛鳥宮跡(内郭)~飛鳥宮跡(エビノコ郭) ~治田神社~岡寺の順に巡りました。岡寺では、普段は非公開の本堂内内陣を特別に開扉していただき、副住職から説明を受けました。スケールの大きい如意輪観音像や、その本尊の姿が刻まれた「結縁如意宝珠」を間近で拝観する事ができ、大変貴重な体験となりました。
参加者からは「岡寺が歴史的に価値のあるものだと感じました」、「何げない風景も、歴史の一部であること多く、驚きです」といった感想などをいただきました。