1月31日(木)、本学はSBIリクイディティ・マーケット株式会社(代表取締役社長:尾崎文紀 所在地:東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー)とSBI FXトレード株式会社(代表取締役社長:高橋直也 所在地:東京都港区六本木1-6-1泉ガーデンタワー)と、金融リテラシー教育の推進を目的とした産学連携協定を締結しました。本協定により、三者は連携して、FX取引(外国為替証拠金取引)を通した学生の金融知識の向上を図る実学的かつ先進的な金融リテラシー教育プログラムを実施することになります。
〔上から順に、蓮花学長、尾崎社長、高橋社長〕
今回の協定の意義について、蓮花学長は「FXは為替をもとにしているので、通貨に着目することでその国の政治や経済にも関心を寄せることにつながる。また、金融リテラシー教育をはじめとするリスク管理手法については、大学生のうちに学ぶべきだと考えている。実学の帝塚山大学を標榜する本学としては、今回の連携で経済学のリアルな実学を推進していきたい」、尾崎社長は「今は外国為替取引が手軽にできる環境になっている。今回の連携授業を通じて、若者のFXに対するニーズを把握できる機会となれば」高橋社長は「金融取引に対する正しい知識とリスクに対する自己管理能力を身につけるきっかけとしてもらいたい」と語りました。
今年4月からは、実際のFX取引を通じて金融知識を身につけ、金融経済事情の理解を深めることをねらいとした「経済学と金融教育」という授業を開講し、大学業界初の試みで、新たな金融リテラシー教育の構築に取り組みます。授業では、SBI FXトレード社が提供する取引環境を利用し、大学と学生には取引の損得は発生しない環境下で、実際の取引を体験。またSBIグループより専門家が派遣され、学生は金融取引現場の知識を深めます。
協定後は場所を移して、経済経営学部の中嶋教授とSBIの講師が「経済学と金融教育」のデモ授業を行いました。
講師を務めた楠氏(SBI FXトレード㈱商品企画部長)からは、最初に「トレンドには逆らわない」「自分の取引ルールをつくる」「わからないときは参加しない」など、金融取引をするにあたっての大事なポイントについて説明があり、その後、電子黒板に映し出された為替相場をもとに、通貨ごとの特徴が解説されました。
デモ授業に先駆けて学生はFX取引を体験しており、取引の結果がその場で公表されました。デモ授業当日は、折しもFRB=連邦準備制度理事会から利上げ休止の方針が出されて相場が大きく動いた日でもあり、学生は為替変動の要因を実感することができたようです。