3月1日(金)に本学奈良・学園前キャンパス 16号館におきまして、教職員を対象とした「ゲートキーパー研修(講師:心理学部 神澤 創教授)を開催し、約30名の教職員が参加しました。
この研修会は、大学設置基準に基づき制定された「帝塚山大学におけるFD(ファカルティ・ディベロップメント)及びSD(スタッフ・ディベロップメント)に関する規程」にしたがい、大学の教育研究活動等の適切かつ効果的な運営を図るため、教職員に必要な知識および技能を習得させ、その能力および資質を向上させることが目的です。
今回は、奈良県では若年者の全死亡者における「自殺」の占める割合が増加傾向にあるため、奈良県精神保健福祉センターと連携事業を行う本学が、様々な自殺対策事業に取り組むなかで、自殺対策等の現況を理解し、どのような対策をとるべきであるかを考える研修となりました。
テーマであるゲートキーパーとは「自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応を図ることが期待される人」を指すと解説しました。その上で若年層の自殺者増加という深刻な日本の現状下で、その年代に一番近い存在だと思われる教職員が学生の抱える悩みに目を向け、生きづらさに気づき、生きることを支援する人になってほしいと説明しました。
そして1人でも多くの方に、ゲートキーパーとしての意識を持っていただき、専門性の有無にかかわらず、それぞれの立場でできることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながると力説しました