8月27日、奈良県が実施する「県内大学生が創る奈良の未来事業」の公開コンペが奈良県議会本会議場で開催され、本学からは以下の2チームが最終審査である公開コンペに臨みました。
◇大和野菜が美味しい!奈良の食文化を世界に発信、SNS(LINEスタンプで奈良デザイン
:現代生活学部食物栄養学科 (代表 同学科4年 片岡 伊吹さん)
◇#シニアセーフティの提案:大学院心理科学研究科・法学部法学科 (代表 同研究科1年 井上 悟さん)
平成24年度から行われているこの事業は、多様化・複雑化する県政の課題を解決するため、県内大学生から政策提案を募集し、公開コンペ方式により選考され、特に優秀と認められる提案を事業化するものです。 今回は県内の大学から15グループ15提案の応募があり、そのうち4大学6提案がこの日の公開コンペで発表を行いました。「#シニアセーフティ」は、高齢者ドライバーにとって優しい交通・生活環境を整備するために、安全サポカー(安全運転サポート車)やスマートフォンのアプリケーションを充実させ、高齢者の運転技能向上とリスク情報の提供と活用を推進するという提案でした。
「大和野菜が美味しい!」は、国内で利用者の多いSNSサービス(LINE)にて、奈良の魅力を伝えるスタンプを作成し、そのスタンプと一緒に大和野菜を始めとする伝統野菜やその食文化、歴史、健康、栄養、観光などの情報をホームページで発信し、奈良の新たな魅力を紹介するという提案です。
学生たちは細部まで考え抜かれた政策提案をプレゼンの場で堂々と披露。審査委員からの質疑にもしっかり対応しており、公開コンペに向けて時間をかけて準備してきた様子がうかがえました。惜しくも最優秀、優秀賞を獲得することはできませんでしたが、全力を尽くした学生たちは達成感を感じていたようです。
県の指針に沿った提案の立案、検証、プレゼンテーションの準備、そして本番での発表と、学生たちには大変なことが多かったと思いますが、こうした貴重な経験は将来社会に出た際、役立ってほしいと願います。