帝塚山大学は、飛鳥をフィールドとした生きた大学教育の推進並びに飛鳥地域の保存・発展に寄与することを目的に、2008年より公益財団法人古都飛鳥保存財団と連携協定を結び、さまざまな取組みを行っています。
この連携事業の一環として、11月23日(土・祝)に奈良県高市郡明日香村で、公開講座&ウォーク「古都飛鳥 仏像さんぽ~やさしい仏像教室」を実施。当日は晴天に恵まれ、約20名の方が参加されました。
午前の部では、文学部日本文化学科 戸花亜利州先生による講義が行われました。「如来」、「菩薩」、「明王」などの仏様の種類や各特長、見分け方などを解説、印相(手の形)により如来の名前が分かるなどの説明に、参加者も熱心にメモを取っていました。
午後の部では、橘寺へ移動しました。聖徳太子生誕の地とされる橘寺で、普段は非公開の本堂内内陣を特別に開扉していただき、重要文化財である伝・日羅立像や地蔵菩薩立像を間近で見ることができました。その後、参加者は写経を体験、静寂のなかで約1時間にわたって集中して般若心経を書き写しました。終了時には「散華(さんげ:蓮の葉をイメージした台紙)」をいただき、満足のうちに全プログラムを終了しました。
参加者からは「講義で解説を聞いてから現地に訪れるので、仏像の違いがよく分かった」、「講義、お寺、写経とポイントを絞った企画は、中身が濃く面白かった」といった感想などをいただきました。