9月21日~12月1日の間、奈良県立民俗博物館と共催で特別企画展示「絵と道具でたどる昔の奈良のくらし」(於:奈良県立民俗博物館)を文部科学省平成29年度私立大学研究ブランディング事業の一環で開催しました。
この特別企画展示は、郷土の風俗慣習や生活の推移への理解を深めることを目的に、天理市福住で生まれ育った故・永井清繁氏が昔の奈良の暮らしを描いた生活絵図のパネルを、県立民俗博物館の常設展示である生活用具やジオラマとともに展示したものです。
展示期間中の11月16日に行われた「みんぱく秋まつり」では、約40名の文学部の学生と人文科学研究科の大学院生が昔の暮らしを学ぶ体験型イベントを企画から当日運営までを手がけました。
学生らは、生活絵図に描かれた昔の農村部に住む人々や職人の格好に扮し、一日学芸員として展示解説や昔の暮らしに関するクイズでのスタンプラリー、折り紙のワークショップなどの体験型イベントを担当。体験型イベントの合間には、薬売りに扮した学生が時折出現して紙風船を配り歩くといったサプライズも用意されており、予期せぬ場所で薬売りに遭遇した来場者は大いに盛り上がっていました。
博物館での体験型イベントの開催にあたり、文学部の学生は教員や大学院生のアドバイスを受けながら、幅広い年齢層の方に楽しんでいただける博物館企画を一から練り上げました。学芸員などの専門職をめざす学生にとって、実践的な環境下で、専門知識にもとづく企画力や発信力を鍛える良い機会となりました。