7月25日(土)16:30より京都府宇治市にある平等院で「世界遺産 平等院特別歴史教室」を開催いたしました。平等院は普段は夜間非公開となっていますが、今回、「奈良・京都の歴史文化を体感しながら学ぶ。」という文学部の歴史教育方針にご理解をいただいて実現したもので、大学進学をめざす高校生のみなさんを対象に歴史的・文化的な価値を感じてもらいたい、と平等院と帝塚山大学共同でこの催しを企画いたしました。
催し前半は、本学文学部 牟田口教授、清水教授による講演と、授業での取り組みとして文学部生による「源氏物語かるたプロジェクト」の紹介が行なわれました。その後、境内の阿字池前に設けられた会場に場所を移し、江戸時代以来境内では絶えていた数珠繰り法要をこの催しにおいて、はじめて再現しました。今回の法要は「日想観」と呼ばれたこの光景に合わせ、本尊の阿弥陀如来の背後へ太陽が沈む時間に鳳凰堂の対岸、阿字池の岸辺に高校生と学生が円座を作って、数珠繰り法要を体験するといったものです。
夕日に映える幻想的な鳳凰堂を前に、参加者からは感嘆の声があがっていました。