12月17日(土)、本学 奈良・東生駒キャンパス1号館1301教室において「第9回百済文化国際シンポジウム」(主催:帝塚山大学、奈良教育大学、公州大学校(韓国)、共催:東京学芸大学)が開催されました。
本シンポジウムは、日韓両国が長い歴史の中で行ってきた文化交流をそのフィールドにして、特に古代日本と密接な関係にあった百済とその文化に注目し、過去から未来へと繋がる日韓の相互理解と友好的な関係の構築と維持について模索・再認識することを目的とするものです。
プログラム等の資料には日本語・韓国語が併記され、講演等も日本語・韓国語の逐次通訳付で行われました。
午前の部は、本学 岩井洋学長の開会挨拶に始まり(写真)、韓国から国立慶州文化財研究所、公州大学校より講演・研究発表が行われ、昼食の後、本学附属博物館の見学会が開催されました。
午前の部で司会進行を務めた本学附属博物館長 清水昭博教授の案内により、企画展示「百済の瓦」をはじめ、本学附属博物館の所蔵する7,500点を超える瓦の数々をシンポジウム参加者の方々にご覧いただきました。
午後の部は、奈良教育大学 加藤久雄学長の挨拶に始まり、本学考古学研究所の甲斐 弓子特別研究員による、「百済文化・日本文化の融合-心の価値観を遺跡・瓦にみる-」と題した研究発表をはじめとする、奈良教育大学、東京学芸大学、京都大学の各大学からの研究発表が行われました。
最終の研究発表では、香芝市教育委員会より西垣 遼 氏(本学大学院 人文科学研究科日本伝統文化専攻博士後期課程3年)による「大和片岡地域南部における百済文化の様相」と題した発表が行われました。
シンポジウム終了後には本学内のくつろぎのカフェ「TEZUKAYAMA FOREST CAFE」(株式会社東急ハンズ デザイン監修)にて、レセプションが開催されました。
本学・奈良教育大学・公州大学校が互いに贈り物の交換をするなど、終始和やかな雰囲気の中、国内外の研究者が交流し、相互理解を深めた一日となりました(写真)