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岩井 洋 学長が私学経営研究会「夏季私学経営者特別講座」において講演を行いました

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7月23日、岩井 洋 学長が公益社団法人私学経営研究会主催「第38回夏季私学経営者特別講座」(会場:東京ガーデンパレス)において講演を行いました。

今回の特別講座は「私学を取り巻く環境変化と学園改革の必要性」を主題としたもので、岩井学長は「仕組み改革とメッセージ経営」をテーマに、2012年の学長就任以降、自身が取り組んできた大学改革に関して講演を行いました。

岩井学長は、奈良に立地する本学の沿革や学部構成などにふれた後、学長に就任した当初、本学には50年以上の伝統がありながら、特色や資源が十分に生かしきれていない現状を一番先に憂慮したと述べました。そのような現状を打破するには、これまでの自身の経験から、精神論で語る意識改革のみでは困難と考え、制度論から迫る「仕組み改革」を推し進める必要があると論じました。また、「好循環システムの構築」、「エビデンス・見える化・情報共有」、「学習する組織」からなるメッセージやビジョンを学長として構成員に明確に示していることを説明しました。さらに、経済、経営、法学部の社会科学系学部の改革やIRの重要性のほか、T字型人材、つまり縦の軸となる専門分野だけでなく、横軸としての隣接分野に関する能力・熱意についても、幅を広げていける人材の重要性を説きました。

本学が積極的に展開している「プロジェクト型学習」についてもふれ、大学卒業後、社会で必要とされる力はプロジェクト型学習を通じて総合的に身につけることができ、一連の活動はFDやSDにもつながると述べました。プロジェクト活動の例として、昨年の大学創立50周年を記念して学生が開発した「学長ラムネ」「梅ラムネ」や就活応援スイーツ等について紹介するほか、文化創造学科や食物栄養学科の教員、学生により開発した「大和ベジサイダーあかね・まな」についても各種マスコミでとりあげられるなど多くの反応があったことを紹介しました。

最後に、教職員に求める行動規範等をまとめた「TEZ人(てつじん)十則」にふれ、高等教育全体を取り巻く厳しい環境の中、今後の大学がとるべき方向性等について述べました。

主催者によると今回の講座は定員を上回る申込があり、岩井学長の講演に多くの参加者は熱心に耳を傾けていました。また、講演を終えてからもより詳しい話を聞こうと岩井学長の前には参加者が列をつくっていました。


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