帝塚山大学は、飛鳥をフィールドとした生きた大学教育の推進並びに飛鳥地域の保存・発展に寄与することを目的に、2008年より公益財団法人古都飛鳥保存財団と連携協定を結んでおり、さまざまな取組みを行っております。
上記連携事業の一環として、3月10日(土)に奈良県高市郡明日香村で、公開講座&ウォーク「『山田寺』~歴史編・考古編・美術編~」が文学部の教員3名により開講し、39名の方が参加されました。本来は昨年9月16日(土)に予定されていましたが、近畿全域で台風上陸に伴う悪天候が予想されたため、順延となっていました。
午前の部では、歴史編:鷺森浩幸教授、考古編:清水昭博教授、美術編:杉﨑貴英准教授が担当し、「山田寺」という一つのテーマに沿ってそれぞれの専門分野の講義が行なわれました。歴史編では、山田寺の関係人物や創建の理由、考古編では建物跡や出土品、美術編では仏頭発見の経緯などを説明しました。
午後の部では、山田寺に関係の深いコースを歩き、川原寺跡~飛鳥宮跡~飛鳥寺~山田寺の順に散策しました。山田寺では、清水教授の解説を交えながら、跡地を見学しました。
参加者からは「午前中の講義を聞いたうえで跡地を訪れると、そこに建造物をリアルにイメージができます。」、「楽しみにしていた9月のイベントが順延となっていたため、好天の中で参加できたことが嬉しい。」といった感想などをいただきました。